森でみつけたよ!

越冬する虫たち

2011年12月25日(日) 15時

今年も残すところ、あと僅かになりました。南野川ふれあいの森を飛び回っていた虫たちも、ほとんど姿を見なくなりました。多くの虫たちは、晩秋にはその生涯を終えますが、中には越冬する仲間がいます。
ヨコズナサシガメ(画像左と中央)は、中国原産の外来種で、日本に生息するサシガメの仲間では大型です。腹部の周りに、白黒のまだら模様があり、これを横綱の化粧回しに例えて、この名がつきました。サクラやクヌギなどの樹皮の窪みなどで、幼虫が集団で越冬します。
ヤツデの花(画像右)には、ハエやハチの仲間が、元気に集まります。森の中の気温10℃以下です。一般に昆虫が活発に動けるのは15℃〜30℃位といわれ、気温が10℃以下では、虫たちは活動できないはずです。しかし体の色の黒いクロバエの仲間などは、太陽の光を受けると、体温が上昇するのか、冬でも活発に活動します(画像をクリックすると拡大します)。

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褐色の紅葉?とシロダモの実

2011年12月22日(木) 18時

紅葉といえば、真っ赤なカエデがすぐ思い浮かびますが、南野川ふれあいの森には褐色になる紅葉がある。それらはクヌギ、コナラ、カマツカなどで、いまが丁度見頃です。常緑樹が混在しているこの森の中では、夕陽に映えるコナラ(画像左)やカマツカ(画像中央)の褐色は、カエデやニシキギの赤よりも、おだやかな雰囲気を演出している。
葉が紅葉するのは、クロロフィルが壊れて・・・と難しい理屈よりも、素直に紅葉の美しさを、楽しめばいいと思う。

クリスマスになると、にわかに有名になる西洋ヒイラギの赤い実、しかし南野川ふれあいの森のシロダモの実(画像右)の美しさは、決して西洋ヒイラギに劣らない。小さなクリスマスツリーの脇に一枝挿して、赤ワインを飲みながら今日も静かに夜はふける(画像をクリックすると拡大します)。

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赤い色はクリスマス色

2011年12月14日(水) 8時

クリスマスが近づくと、街のケーキ屋さんや花屋さんが、一層華やかになる。クリスマス色は赤い色、サンタの服、プレゼントの包装紙、西洋ヒイラギの実、ポインセチアそしてゼラニウムまでもこの時期クリスマス色を主張する。
南野川ふれあいの森には、それらに負けない赤がある。カラスウリ、ゴンズイ、トキリマメの実、ツタやハゼの木の葉、これらの赤に比べたら、花屋さんに画一的に並ぶポインセチアの鉢は、折り紙の作品のように見える。やはり自然の中にある赤が一番!
ジイジイバアバアには絶対来ないサンタを待ちながら、とっておきの赤ワインでクリスマスに乾杯!
画像は左からカラスウリの実、トキリマメの実そしてツタの葉の紅葉です。クリスマスまでは絶対にまっ赤な状態でいてほしい!(画像をクリックすると拡大します)

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ヒヨドリジョウゴの実とヤブランのたね

2011年12月 5日(月) 10時

今年もあと一ヵ月弱となり、世間はなにかと急がしそう。このような時こそ、ゆっくりと落葉のはじまった森を散策して、リフレッシュするのがおすすめです。風に枯れ葉が舞い落ちる雑木林。落ち葉や、枝に取り残された葉は醤油煎餅色、植物も生きものたちも冬に備えて色々準備をしています。
ヒヨドリジョウゴの実(画像左)〜真っ赤に熟し、スーパーに並んだプチトマトより、はるかにおいしそうですが、人間には有毒です。毒成分は、ジャガイモと同じものだそうです。鳥に実を食べてもらい、たねを運んでもらう戦略からいえば、毒がないほうがいいのに・・・
ヤブラン(画像中央)〜実のように見えますが、裸出したたねです。果皮がうすく、すぐにたねがむき出しになります。近縁種のジャノヒゲと共に、数少ない存在です。黒紫色のたねは、人間が見てもおいしそうな色です。鳥もこの実が好きなのか、すぐに食べつくされてしまいます。

本日のティータイム
ジョロウグモの卵鞘(画像右)〜「てんとう虫の掲示板」のひさしの裏側で見つけました。雨風をさけ、冬越しをするのに絶好の場所です(画像をクリックすると拡大します)。

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”赤い実”カラスウリそしてシロダモ

2011年11月25日(金) 9時

カラスウリの実が、完熟してきました。周りの草木が枯れ葉色になってきたためか、今まで葉の影に実をひそめていた赤い実が、農家の軒先につるされた干し柿のように見えます(画像左)。
シロダモ(クスノキ科・画像中央と右)〜今の時期、カラスウリ以外にも、目立つ赤い実があります。それは、シロダモの実です。黒色や暗紫色の実が多いクスノキの仲間では、珍しく真っ赤な大粒の実を10〜11月頃つけます。この木は雌雄異株で、同じ10〜11月頃黄色の小花を咲かせます。つまり雌株では、花と実が同時に見られる数少ない樹木です。名前の由来は、葉の裏が白いタブノキという意味です(タモはタブが訛ったもの)。
早春のシロダモの新葉は、白いビロードのような柔らかい毛でおおわれています。子猫を撫でたときのようなやさしい手触りです(画像をクリックすると拡大します)。

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晩秋のジョロウグモとツワブキの花

2011年11月14日(月) 17時

大関琴奨菊並みの”がぶり寄り”で、冬がついに秋を寄り切ったのか、さすがに立冬を過ぎると、朝夕は冷え込む日が少しずつ増えてきました。南野川ふれあいの森でも、植物や生きものたちの冬支度がはじまっています。
今回は産卵期のジョロウグモと、晩秋のこの森で最も華やかなツワブキの花の紹介です。
ジョロウグモ(画像左)〜夏から秋にかけて、もっとも目立つクモです。このクモの交尾は、9〜10月ころ、メスの食事中や脱皮直後をねらって行われます(オスは捕食されるのを避けるため)。そして10月〜11月には、産卵を控えたメスの腹部は画像のように大きくふくれ、色も大変鮮やかになります(9月14日掲載分と比べてください)。
ツワブキ(キク科・画像右)〜名前の由来は、葉がフキに似ていて艶があるから。光沢のある葉は、ツワブキの「お里」が海岸近くであることを示しています(潮風対策として、葉はロウ物質でコーティングされています)。常緑で日陰でもよく育つため、庭に植えられます。この森のツワブキは、近くの農家から、風がタネを運んできたものと思われます(画像をクリックすると拡大します)。

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アシタバ、ホトトギスそしてマルハナバチ

2011年11月 3日(木) 8時

朝夕は涼しくなってきたとはいえ、日中は11月に入っても20度を超える日が続き、まだ夏と秋の綱引きは終わりません。
数日前の少し風が吹いた日、トチの実を拾いに秘密の公園へ出掛けました。しかし競合者がいたらしく、収穫はわずか15個と期待はずれ、これでも野川はあもの、子供たちのおみやげにはなる。

今回はアシタバとホトトギスの花の紹介です。
アシタバ(セリ科・画像左)〜南野川ふれあいの森では、はじめて見つけました。多分以前からあったと思われますが、観察力の貧しさを痛感しました。セリ科特有の小さな白い5弁花が、沢山集まって、ほぼ水平に咲きます。これは、小さな花はまとまって咲くことにより、虫へのアピールを強くしているのでしょう。
ホトトギス(ユリ科・画像中央)〜今年も沢山咲きました。花は茎の上から下へ咲いて行きます。めしべの花柱は、先端が3つに分かれた独特の形をしています。花びらにも花柱にも、白地に紫の斑点があり、鳥のホトトギスの胸の模様に似ています。

本日のティータイム
花粉まみれのマルハナバチです。今年の花のシーズンも終わりに近づいて、マルハナバチも忙しそうでした(画像をクリックすると拡大します)。

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森はすでに秋の気配

2011年10月25日(火) 8時

南野川ふれあいの森では、木々はすでに秋色、ヒヨドリジョウゴ、オモト、シュロ、シロダモなどの実が色づきはじめました。ジョロウグモも産卵の時期を迎え、丸々と太ったメスグモが目立つようになってきました。ツワブキやホトトギスの花が、間もなく一斉に開花します。そうした中から、イヌタデとコウヤボウキの花の紹介です。

イヌタデ(画像左)〜紅色の花を密生させます。花のつぼみ状のものはカグ片で、これが花びらが開いたように見える直径2ミリほどの可愛い花です。ルーペでの観察がおすすめです。
コウヤボウキ(画像中央)〜キク科の樹木です。地上に出ている部分は枝で、地中に短い幹があるそうです。花は枝先に一個ずつつくため、まばらに咲いているように見えます。
センニンソウのひげ(画像右)〜仙人のひげは見たことがないのですが、水墨画などでは、長く白いひげの老人が描かれています。センニンソウの果実の先に長く伸びている毛を、ひげに見立ててこの名があります(画像をクリックすると拡大します)。

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秋の木の実とお茶の花

2011年10月14日(金) 8時

ゴンズイ(ミツバウツギ科・画像左)〜北陸、関東以西の比較的暖かい地方に分布し、高さ5〜8mになる落葉樹です。
花は淡黄緑色の小さな地味な花ですが、果実は熟すと真っ赤になり、中から黒い種子が顔をだし、大変目立ちます。黒い種子は食べる部分がほとんどないのですが、鳥はおいしそうな色に釣られてやってきます。
ヌスビトハギ(マメ科・画像中央)〜南野川ふれあいの森にも沢山あり、この時期森を歩くと、衣服などにくっついてきます。この果実はルーペで見ると、カギ形の細かい毛が沢山生えているのがわかります。このカギは、マジックテープと同じ仕組みになっていて、衣服などにくっつくのです。
チャノキ(ツバキ科・画像右)〜チャは中国原産で、約800年まえに日本に伝えられました。花は白色の5弁花で、南野川ふれあいの森では今が見頃です。
茶葉の産地としては、宇治、静岡、八女、狭山などが馴染み深いですが、農水省の統計によると、荒茶(仕上げ加工前の茶葉)生産量のベスト5は、@静岡県A鹿児島県B三重県C宮崎県D京都府となっています。
また「お〜いお茶」のCMでおなじみの某メーカーのお茶は九州産が主体とのことです(画像をクリックすると拡大します)。

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センニンソウとシラヤマギク

2011年10月 4日(火) 9時

センニンソウ(キンポウゲ科・画像左)〜つる性の多年草で、日当りの良い道ばたや林縁を好み、他の植物に絡み付いて伸びます。
強い毒があり、根は漢方薬に使われます。4枚の花びらに見えるのはガクで、花びらのない花なのです。種に白い毛があり、これを仙人のひげに見立ててこの名があります。
シラヤマギク(キク科・画像中央)〜山地の草原や、明るい森の中などに生える多年草で、茎には短い毛があり、さわるとざらつきます。
下部の葉は、キク科には珍しくハート形をしています。他のキクの仲間に比べて、舌状花の枚数が少なく、間が透けてみえます。山路でよく見かける白い菊の花なので、この名がつきました。

本日のティータイム
画像右は、カマキリの脱皮殻です。カマキリは成虫になるまでに、数回脱皮を繰り返します(さなぎにはなりません)。幼虫の頃から肉食で、体つきも親(成虫)とよく似ています(画像をクリックすると拡大します)。

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