ブログ(森でみつけたよ!)

夏の締めはツクツクボウシ

2013年8月30日

子供の頃、ツクツクボウシの鳴き声が聞えると、夏休みが終わりに近づき、残っている宿題を考えて焦ったものでした。今でもこのセミの声を聞くと、遠い昔のほろ苦い思い出がよみがえります。
 
今日もツクツクボウシが鳴いています。しかし秋の訪れには程遠く、相変わらずの猛暑が続いています。植物たちは、もう少し夏が続いてほしいと願っているのでしょうか?
 
今回はカナムグラとガンクビソウの紹介です(画像をクリックすると拡大します)。
 
カナムグラ(クワ科)
林縁や道端に多いつる植物です。この植物の花には、花びらがありません。茎や葉柄には、下向きのトゲがあり、他のものに寄りかかったり、巻きついたりしてひろがります。このトゲは、触れるとチクチクします。葉もかなりザラザラしています。茎は丈夫で鉄(カネ)のように強いので、この名がつきました。なおビール作りに欠かせないホップは、この植物の仲間です。
 
カナムグラの花1.JPG  カナムグラの茎1.JPG  カナムグラの葉・1.JPG
 
画像は左から、カナムグラの花、カナムグラの茎(下向きのトゲが見えます)、
カナムグラの葉です。
 
ガンクビソウ(キク科)
森の中などの比較的明るい場所に生育します。8月~10月頃、管状花のみの花を、横向きにつけます。草丈は50cm~1mで、花の基部には、細長い総苞片を数枚つけます。茎や葉には、柔らかい毛が密生しています。名前の由来は、横向きに咲く花がキセルのガン首ににているからです。
 
 
    ガンクビソウ.JPG   ガンクビソウ・拡大.JPG

Mar 18, 2014 10:08 AM

処暑の頃

2013年8月22日

昼間は連日30℃を超える猛暑が続いていますが、朝夕は少し涼しくなってきました。南野川ふれあいの森のお隣の農地では、コスモスが咲き、赤トンボが飛び回っていて、季節は少しずつ秋に向かっています(体感的には感じないけど)。
 
タカサゴユリ(ユリ科)
 
   タカサゴユリ.JPG タカサゴユリ・2.JPG タカサゴユリ・3.JPG
 
花はテッポウユリに似ています。高さは1~1.5mあり、葉は細長くて沢山ついています。ちなみに1本の茎につく葉の枚数を数えてみると、何と136枚(草丈1.2m)もありました。花被片は6枚で、外花被の外側に淡褐色の筋が入った白い花をつけます。
お里は台湾で、テッポウユリとの自然交雑種が増えているそうです。子の神側の入り口付近に咲いています(画像をクリックすると拡大します)。
 
アオバハゴロモ(カメムシ目)
 
      アオバハゴロモ・1.JPG     アオバハゴロモ幼虫・1.JPG
 
セミに近い種類で、木や草の汁を吸います。体長は5~7ミリ位、翅を含めても9~11ミリ位の小さな昆虫です。前翅は薄い緑色のやや不透明な翅で、うす赤い縁取りが特徴です。
幼虫はろう物質で体を覆われていて、複数の個体で集団を作っていることが多いです。アオキなどの茎に止まっている様は、綿くずのように見えます。
 
紅茶 de ブレイク
 
      ルリタテハ・1.JPG     キアゲハの幼虫.JPG
 
   左の画像は、ルリタテハです。最近見る機会が少なくなったチョウです。
   右の画像は、キアゲハの幼虫です。南野川ふれあいの森では、初めて
   見つけました。

Mar 18, 2014 10:08 AM

ウスバカゲロウの一生

2013年8月15日

ウスバカゲロウ.JPG      ウスバカゲロウ・頭部拡大.JPG
 
 
上の写真は、トンボではありません。ウスバカゲロウです(触角がトンボよりかなり太い)。この名前になじみのない方も、その幼虫であるアリジゴクの名前は、ご存知だと思います(こもれび広場の少し上の茂みにいました)。
アリジゴクは2~3年間巣穴の中で暮し、成虫であるウスバカゲロウになってからの寿命は、3週間以内です。このわずかな期間で産卵し、死んでしまいます。したがってウスバカゲロウの世界には、老人はいません。年金も介護も不要で、厚生労働省が羨む世界なのです(画像をクリックすると拡大します)。
 
オオスズメバチの昇天
 
オオスズメバチが死んでいました。死んだ理由は判りません。すでにアリが群がっていました。やがてこの残骸も、森のお掃除屋さんであるシデムシ達に、あとかたもなく始末されてしまいます。この森の食物連鎖はまだまだ健在なようです。
 
         オオスズメバチの残骸.JPG
 
紅茶 de ブレイク
 
この森で見つけたカブトムシとノコギリクワガタです。
 
カブトムシ.JPG      ノコギリクワガタ.JPG

Mar 18, 2014 10:08 AM

夏の小さな花たち

2013年7月31日

南野川ふれあいの森では、6月にはドクダミの花、スイカズラの花、クチナシの花などが咲いていましたが、完全に夏の花に変わってしまいました。そのほとんどは小さな花ですが、これをルーペで観ると実に美しいのです。
小さな花は昆虫たちに目立つために、花穂状に咲いたり、まとまって咲く戦略を採っているものが多いです。是非、南野川ふれあいの森へ、ルーペを持ってお出かけ下さい。そしてミクロの世界をお楽しみ下さい(画像をクリックすると拡大します)。
 
  ヌスビトハギ.JPG     ヌスビトハギのたね.JPG
  ヌスビトハギの花と若い果実(節豆果)です。
 
  イヌタデの花.JPG      ヤブラン.JPG
  イヌタデの花です。      ヤブランの花です。
 
 
紅茶 de ブレイク
 
  カラスウリの花です。この花は、夜開き朝には萎みます。
  レース状の純白の花びらが暗闇に浮かび上がる様は、
  とっても幻想的です。
      カラスウリ '13 .JPG

Mar 18, 2014 10:08 AM

いい席取るために必死です!

2013年7月21日

 
クヌギの樹液酒場はこの季節大賑わい。
 
7月16日には、アカホシゴマダラとゴマダラチョウが、カナブンと一緒にとてもおいしそうにストローを伸ばして樹液を吸っていました。
私たち人間が、深呼吸をするように羽をゆっくり、広げたり閉じたりしながらとても美しい姿でした。
 
今日7月20日は、蝶は来ていませんでしたが、たくさんのカナブンが熾烈な席取り合戦を繰り広げていました。MOV07577.mp4
 途中で、おしっこ?をかける輩もいて
 
 
自然界は強いものが生き残るのですね。
 

Mar 18, 2014 10:08 AM

タマムシだ!!

2013年7月16日

 20日の夜の観察会の下見に来ていた時、
樹液の出ているところをのぞきこんでいると、頭上にけっこう大きな羽音が。
1メートル先の切り株にとまったところを見ると、怪しく光っている・・・ワオ!タマムシだ
しかも大きい、体長6センチくらいはありそう。
 
この場所で初めて見ました。
そしてかわいいことに、私が歩き出すとなぜか人懐っこくついてきて、目の前にとまる。
よしよしと、撮影しようと思ったらカメラのバッテリー切れで、携帯電話にて撮影。
その間もちゃんと待っていてくれる(^_^.)
なんともかわいいタマムシでした。
でもすぐ誰かに捕まえられてしまいそうで、気が気ではありません。
タマムシ
 

Mar 18, 2014 10:08 AM

閉鎖花を持つ植物

2013年7月15日

一般の花(開放花)は、開花後受粉・受精し、種子を作ります。しかし閉鎖花は、つぼみの状態で自家受粉・自家受精して結実します。
植物は花を咲かせるのに、多大のエネルギーを費やしますが、閉鎖花のまま自家受粉すれば、かなりの省エネになるでしょう。閉鎖花を持つ植物は、私たちの周囲にもいろいろあります。この森で見られる閉鎖花のうち、フタリシズカとタチツボスミレを紹介します(画像をクリックすると拡大します)。
 
フタリシズカ閉鎖花.JPG
フタリシズカの閉鎖花です。
こもれび広場付近で見られます。
 
 
タチツボスミレ閉鎖花.JPG
タチツボスミレの閉鎖花です。
こもれび広場付近と、お社の森付近で見られます。
 
この森で見つけたいろいろな生き物
 
キタテハ(夏型).JPG
キタテハが樹液を吸っていました。
このチョウは夏型と秋型がいます。
 
ササグモの巣.JPG
ササグモの卵のうです。母グモは
卵のうをしっかり守るそうですが、
撮影時は不在でした。
 
ツユクサ.JPG     ツユクサの2段花.JPG
ツユクサは朝開き、夕方には萎む一日花です。この花は蜜を出しません。
右の画像はツユクサの2段花です。今年も出会うことができました。

Mar 18, 2014 10:08 AM

競争の夏

2013年7月 4日

生きるって大変だ!

この時期、森は湿気が多く、少し気温が上がり風がない日は、ここは熱帯雨林かと思うほど (熱帯雨林に行ったことがないので、想像ですが)、草いきれでむせ返りそう。
そんな中、虫も草も、木も、鳥も、生きるために競争している。
クワガタ無残.jpg
 
 
出会いの広場のテーブルの上、ノコギリクワガタの頭部と足を発見!この時、まだ足が動いていました。
でも、アリが数匹すでにクワガタの肉にくらいついていました。
想像するところ、クワガタはカラスに捕獲され胴体はカラスのおなかに、頭はこの角を振り回しカラスから逃れ落下・・・そしてアリの餌食に・・・
食う食われるの世界です。
 
コナラがんばれ.jpgさて、この木は?
2月に植えたコナラです。
5月には、イモムシ君に食べられ坊主状態でしたが、見事復活!
森の中でも、何とか日光をキャッチできる場所だったので、 葉を広げ背も伸び、枝も増えました。
この夏、いかに多くの光をキャッチできるかでこの木の運命は決まります。うまいこと枝をひろげ大きくなりますように。
ちなみに、同じときに植えたほかの3本も何とか頑張っています。
植物、特に樹木は光がたくさん受け取れるように、枝を伸ばす方向や角度も調節しているのです。植物も競争しています。
 
スツール無残.jpg
 こちらはちょっとお粗末な競争の後。
数年前こもれび広場に、伐採した木の丸太でスツールを作りました。 スツールとして作ったのでかなり深く埋めました。
それが先月、今月と掘り返されてしまいました。
想像すると、ここにはクワガタがいそうだと、掘り返したのでしょう。いたかどうかは、わかりませんが、掘り返したままの丸太、地面には穴がそのまま。きちんと元にもどしてほしかったですね。
樹木の根際を掘った後も、あちこちに見られます。
原状復帰、森を訪れる人のマナーです。
    

Mar 18, 2014 10:08 AM

つゆ時の生き物たち

2013年6月29日

今年の関東地方は、空つゆですかね。雨が少ないですね。しかし南野川ふれあいの森の中は、しっとりとしていて、涼しいです。生き物たちにとっては、快適な環境のようで、活発に活動しています(画像をクリクすると拡大します)。
 
エゴノネコアシ
エゴノネコアシアブラムシがエゴノキの側芽に寄生した虫こぶです。その形が猫の足に似ているので、この名がつきました。
 
エゴノネコアシ・1.JPG
 
ニホンカナヘビ
日本の固有種で、ニホントカゲに似ていますが、鱗に光沢がありません。昆虫、クモ、ワラジムシ等を食べます。最近固体数が減少しているそうです。
 
ニホンカナヘビ・1.JPG
 
ムラサキシキブ
クマツヅラ科の落葉低木で、花は淡紫色の小花が集まってつきます。秋になって落葉した後も実が残っていて、よく目立ちます。小花は一斉に咲くことはなく、次々と咲きます。これは花時と梅雨が重なるため、花粉が濡れるロスを少なくするための、工夫ではないかと推測しています(実の画像は昨年秋の撮影です)。
 
 
ムラサキシキブ・1.JPG     ムラサキシキブ・実1.JPG

Mar 18, 2014 10:08 AM

赤くなれないアオキの実

2013年6月17日

南野川ふれあいの森を散策していると、いびつな形をしていたり、赤く熟していないアオキの実をよく見かけます。これをアオキオクレミといいます。アオキオクレミはアオキミタマバエという小さなハエがアオキの実に産卵したため、完熟できない実のことです。実が完熟しないのは、鳥に産卵した実を食べられないための工夫といわれています(画像をクリックすると拡大します)。
 
       アオキオクレミ.JPG
 
アオキミタマバエの幼虫は、産卵された実の中で越冬します。そして翌年5~6月に蛹化し、成虫となって実から脱出します。その時にさなぎ殻を置き土産にして行きます。1個の実には、数個の卵を産卵するため、さなぎの脱出殻がいくつも残っている実もあります。なお成虫の寿命はたった1日といわれています。
 
アオキ・さなぎ殻1.JPG      アオキ・さなぎ殻2.JPG
 
紅茶 de ブレイク
 
クリの木の花です。左が雄花で右が雌花です。雄花は風媒花で強い香りがあります。クリの実は一枝に1~2個できます。
 
クリの雄花'13.JPG      クリの雌花’13.JPG

Mar 18, 2014 10:08 AM
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