ブログ(森でみつけたよ!)

12月の赤

2013年12月 9日

南野川ふれあいの森では、ややピークを過ぎましたが、まだまだ紅(黄)葉は美しいです。また木の実も完熟で真っ赤になり、運が良ければ小鳥たちが、夢中になって木の実をついばんでいる姿を、見ることができます。
赤い色は、鳥にとって目立つ色です。その為、たねの散布を鳥に依存する植物は、赤い色の実をつけるものが多いです(画像をクリックすると拡大します)。
 
赤い葉っぱ
秋が深まり気温が下がると、落葉樹は糖分や水分などの供給をストップします。すると葉緑素が壊れ、葉に取り残された糖分によって、アントシアニンという赤い色素が出来て、葉が赤くなります。
 
   ツタ.JPG   カキの葉.JPG
 
   真っ赤に紅葉したツタの葉と柿の葉です。
 
赤い果実
果実はアントシアニンと紫外線により、赤くなります。そして果肉は次の世代の発芽のため、鳥や獣に食べられることにより、種を運んでもらうための植物からの報酬といえます。果実が赤くなるのは、食べごろの合図です。なお黒っぽい果実(濃い紫色や濃いブルー)も完熟の合図です。
 
   ナンテン.JPG   マンリョウ.JPG
 
   ナンテンの実は鳥に人気があり、実はたちまち食べられてしまいますが、
   人間が見ればおいしそうに見えるマンリョウの実は、不思議なことにかなり
   遅くまで食べられずに残っています。
 
 
   トキリマメ.JPG    クサギの実.JPG
 
   トキリマメ(左)やクサギ(右)はサヤやガクが赤くなりますが、実は黒っぽい
   色をしています。これらの植物は、鳥の好む色である赤と黒の両方の色で、
   鳥をひきつけるので、その魅力は倍増します。これを「二色効果」といいます。

Mar 18, 2014 10:08 AM

何のたまご?

2013年11月27日

 南野川小の帰りに森へ寄りました。
 
地面にはたくさんのどんぐりと、赤や黄色に染まった落ち葉がたくさん。
まだ、コナラやクヌギは緑の葉がまだ多いようですが、ヤマザクラはだいぶもう葉を落としていました。
今は、カキ、ムラサキシキブ、サンショウ、ハリギリ、カマツカ、キヅタなどが黄色や赤に変化し、秋の柔らかい日差しに照らされて、きれいでした。
柿の葉
柿の木の下であるものを発見
キノコかなと思ってよく見ると、卵の殻。
茶色で白い丸い模様があります。鶏の卵より大きめで6センチくらい。
鳥の卵だとは思いますが?カラスは確か青っぽい色でしたし・・・
どなたか教えてください
卵の殻卵の殻 内側

Mar 18, 2014 10:08 AM

花も実もある話

2013年11月24日

一般的に植物は花を咲かせ、その後に実を結ぶため、花と実を同時に見ることはできません。しかしシロダモやチャノキは、花と実が同時に見られます。これは前年の実が今年の秋に熟すため、今年の花の開花時期と重なるからです。南野川ふれあいの森では、シロダモもチャノキも見ることができます(画像をクリックすると拡大します)。
 
シロダモ(クスノキ科)
クスノキ科では珍しく、赤い実をつけます。雌雄異株で、モコモコした花は香りがあり、ハナアブの仲間が来ていました。葉は裏が白く、森の中でもよく目立ちます。
 
    シロダモ・雄花13.JPG   シロダモ・雌花13.JPG
 
    左は雄花で右は雌花です。雄花は密集して咲き、モコモコ感が目立ちます。 
 
    シロダモの花・拡大13.JPG   シロダモ・実13.JPG
    
    花を拡大しました。左が雌花、右が雄花です。雄花にはおしべが目立ちますが、雌     
    花には見当たりません。右の画像はシロダモの実です。 
    
チャノキ(ツバキ科)
中国南西部がお里です。緑茶、紅茶、ウーロン茶などは、この若葉から作られます。寒さに強い品種も開発され、この木の北限が伸びています。チャノキも虫媒花で、花に良い香りがあります。
 
    お茶の花13.JPG   お茶の花拡大13.JPG
 
    お茶の花です。花は下向きに咲きます。右は花の拡大画像です。
 
    お茶の実13.JPG   お茶の実・2.JPG
 
    チャノキの実の画像です。右は果皮が裂けて種が現れたものです。

Mar 18, 2014 10:08 AM

筒状花をもつ植物

2013年11月10日

秋も深まり、南野川ふれあいの森も、全体が黄色っぽくなってきました。冬が来る前に花を咲かせ、たねを作り終えねばならない植物たちにとっては、忙しい時期でもあるのです。
 
今回はこの森に咲くキク科で、筒状花のみを持っている花の紹介です。筒状花とは花弁が細長い筒状になった花で、5弁の花弁だったものが、進化して筒状になったといわれています(画像をクリックすると拡大します)。
 
ノハラアザミ
沢山ある長い針状のものは、めしべです。筒状になったおしべの中から、花粉を押し上げてめしべは伸びます。おしべ先熟の花ですので、自家受粉を避けることが出来るのです。
 
  ノハラアザミ13.JPG  ノハラアザミ拡大.JPG  ノハラアザミの管状花.JPG
 
コセンダングサ
ノハラアザミ同様、筒状花のおしべの中からめしべが出てきます。葯が高く突き出すタイプとほとんど葯を突き出さないタイプの筒状花が入り混じっているのが、この花の特徴です。
 
     コセンダングサ13.JPG   コセンダングサ拡大.JPG    
 
コウヤボウキ
筒状花ですが、花冠の先が大きく裂けて外側にカールしています。そのため、細長い花びらが沢山あるように見えるのです。
 
     コウヤボウキ13.JPG    コウヤボウキ拡大.JPG

Mar 18, 2014 10:08 AM

カマキリの一生

2013年10月25日

皆さんカマキリは嫌いですか?この世にいなくてもいい生き物なのでしょうか?実はカマキリは、畑や田んぼで作物を食い荒らす害虫を食べてくれるのです。
カマキリは春に孵化し、卵鞘から小さなカマキリがぞろぞろ出てきます(さなぎにはなりません)。
しかしほとんどは、野鳥やクモ、カナヘビなどの天敵に食べられてしまいます。捕食を免れた幼いカマキリは、数回脱皮を繰り返し成虫になります。
成虫となったカマキリは、秋に産卵した後、その生涯を終えます。死ぬ原因は、秋が深くなってくると、えさとなる昆虫がいなくなるためだと思います(病気などで死ぬ場合もあります)。
 
オオカマキリ.JPG   ハラビロカマキリ.JPG
左はオオカマキリ、右はハラビロカマキリの成虫です。
 
オオカマキリの卵鞘.JPG  オオカマキリの卵鞘1.JPG  ハラビロカマキリの卵鞘・13.JPG
左はオオカマキリの卵鞘です。中央は刈り取られた笹の中で見つかったオオカマキリの
卵鞘です。右はハラビロカマキリの卵鞘です。オオカマキリより高い位置に産卵します。
 
オオカマキリは笹やススキなどに産卵します。しかし笹やススキは毎年刈り取られるため、オオカマキリの卵鞘も一緒に処分されてしまうことが多く、その個体数は残念ながら年々減少しています。
 
紅茶 de ブレイク
 
タケカレハの幼虫・13.JPG   アカボシゴマダラ・幼虫・13.JPG
 
秋を迎えたタケカレハ(左)とアカボシゴマダラ(右)の幼虫です。これらは幼虫の状態で越冬します。

Mar 18, 2014 10:08 AM

食欲の秋

2013年10月10日

天高く馬肥ゆる秋、何を食べてもおいしい季節がやってきました。自然界でも昆虫や野鳥やクモなどが、その旺盛な食欲を満たすため、もくもくと食べています。
彼らには人間と違ってこの時期、沢山食べなければならない理由があります。それは子孫を残すため、産卵という生涯で最大の課題があるため、体力が必要なのです。
日本のように、寒くて乾燥した冬という季節のある地域では、大部分の昆虫は秋に産卵し、卵や幼虫、さなぎなどの状態で越冬します。
 
南野川ふれあいの森で見られた食欲旺盛な生き物たちを紹介します(画像をクリックすると拡大します)。
 
お食事中のジョロウグモ13.JPG
 
お食事中のジョロウグモです。獲物の昆虫は不明です。
 
お食事中のナガコガネグモ13.JPG
 
獲物を捕らえたナガコガネグモです。このクモは帯状の
糸を出して獲物を絡め捕ります。
 
ニラの花とツマグロヒョウモン.JPG
 
ニラの花の蜜を吸うツマグロヒョウモンです。
 
クロアゲハが吸蜜中.JPG
 
ノハラアザミに吸蜜のためやってきたクロアゲハです。
 
ハナアブの仲間.JPG
 
シラヤマギクの花粉を食べるハナアブの仲間です。

Mar 18, 2014 10:08 AM

私、もうすぐ旅に出ます。

2013年9月26日

秋に林縁や草むらを歩くと、イノコズチの種が沢山衣服に着きます。いわゆる「ひっつきむし」の、代表的な植物です。イノコズチは、人や動物にたねを運んでもらうことにより、種子を散布します。これがイノコズチの旅の始まりになります。
イノコズチのたねは、ヘアピンのような鋭い苞が2本あり、衣服や動物の毛に引っかかって運ばれます。動物の毛にくっついたたねは、すぐに落下するため、親株からあまり遠くないところで発芽します。しかし衣服にくっついたたねは、なかなか落ちないで遠くへ運ばれます(画像をクリックすると拡大します)。
 
  イノコヅチ・2.JPG  イノコヅチ・茎.JPG  イノコヅチ・1.JPG
 
 葉は対生で茎は四角ばり、節がふくらんでいます。右の画像は種の部分を
 拡大したものです。ヘアピンのような苞は、実が完熟する前は、ピンク色を
 しています。
 
この時期、南野川ふれあいの森で見られる植物
 
シラヤマギク、アシタバ、ダンドボロギク、オトコエシ、イヌタデ、ミズヒキ、コセンダングサ、ツルボ、チジミザサ、ホトトギス(つぼみ)、ヒナタイノコズチ、ツユクサの花
キウイ、カラスウリ、クリ、カキ、サンショウ、ゴンズイ、ヌスビトハギ、ミズキの果実や実
 
 シラヤマギク・13.JPG   アシタバの花・13.JPG
 
        シラヤマギク           アシタバの花
 
 カラスウリの実・13.JPG   サンショウの種子・13.JPG
 
      カラスウリの果実        サンショウの種子
 
 

Mar 18, 2014 10:08 AM

南野川のチョウ

2013年9月 9日

南野川ふれあいの森やその周辺では、数多くのチョウが見られます。それはチョウの幼虫のエサとなる食草・食樹が豊富だからです。
しかし撮影となると、滅多に静止してくれないチョウもいて、困難を極めます。ましてやシロウトの撮影ですので、なかなか思うような写真は撮れません。数少ないシャッターチャンスの中で、撮影したものを紹介します(画像をクリックすると拡大します)。
 
北を目指すチョウ
温暖化の影響でしょうか、南方系のチョウの北上が目立ちます。南野川ふれあいの森でも、この夏アカボシゴマダラ、ツマグロヒョウモン、ナガサキアゲハが見られました。一方在来種のルリタテハ、ツマキチョウ、キタテハなどは、減少しているように思えます。
 
アカボシゴマダラ・1.JPG  ツマグロヒョウモン・1.JPG  ナガサキアゲハ・1.JPG
 
 アカボシゴマダラ     ツマグロヒョウモン    ナガサキアゲハ
 
コミスジは玉虫色
コミスジは、自分の縄張りをもっていて、時々パトロールして他のチョウを追い払うことで知られています。このチョウは、胸部が緑色の毛で覆われていて、これが光線の加減で玉虫色に見えます。
 
コミスジ-13.JPG    コミスジ・頭部拡大3.JPG
 
 翅を広げて止まるコミスジ     頭部の拡大
 
その他この森やその周辺で見かけたチョウ
 
ムラサキシジミ・1.JPG   キマダラセセリ・2.JPG   ルリタテハ3.JPG
 
 ムラサキシジミ    キマダラセセリ    ルリタテハ
 
 
アゲハチョウ2.JPG    オナガアゲハ3.JPG
 
 アゲハチョウ            オナガアゲハ

Mar 18, 2014 10:08 AM

夏の締めはツクツクボウシ

2013年8月30日

子供の頃、ツクツクボウシの鳴き声が聞えると、夏休みが終わりに近づき、残っている宿題を考えて焦ったものでした。今でもこのセミの声を聞くと、遠い昔のほろ苦い思い出がよみがえります。
 
今日もツクツクボウシが鳴いています。しかし秋の訪れには程遠く、相変わらずの猛暑が続いています。植物たちは、もう少し夏が続いてほしいと願っているのでしょうか?
 
今回はカナムグラとガンクビソウの紹介です(画像をクリックすると拡大します)。
 
カナムグラ(クワ科)
林縁や道端に多いつる植物です。この植物の花には、花びらがありません。茎や葉柄には、下向きのトゲがあり、他のものに寄りかかったり、巻きついたりしてひろがります。このトゲは、触れるとチクチクします。葉もかなりザラザラしています。茎は丈夫で鉄(カネ)のように強いので、この名がつきました。なおビール作りに欠かせないホップは、この植物の仲間です。
 
カナムグラの花1.JPG  カナムグラの茎1.JPG  カナムグラの葉・1.JPG
 
画像は左から、カナムグラの花、カナムグラの茎(下向きのトゲが見えます)、
カナムグラの葉です。
 
ガンクビソウ(キク科)
森の中などの比較的明るい場所に生育します。8月~10月頃、管状花のみの花を、横向きにつけます。草丈は50cm~1mで、花の基部には、細長い総苞片を数枚つけます。茎や葉には、柔らかい毛が密生しています。名前の由来は、横向きに咲く花がキセルのガン首ににているからです。
 
 
    ガンクビソウ.JPG   ガンクビソウ・拡大.JPG

Mar 18, 2014 10:08 AM

処暑の頃

2013年8月22日

昼間は連日30℃を超える猛暑が続いていますが、朝夕は少し涼しくなってきました。南野川ふれあいの森のお隣の農地では、コスモスが咲き、赤トンボが飛び回っていて、季節は少しずつ秋に向かっています(体感的には感じないけど)。
 
タカサゴユリ(ユリ科)
 
   タカサゴユリ.JPG タカサゴユリ・2.JPG タカサゴユリ・3.JPG
 
花はテッポウユリに似ています。高さは1~1.5mあり、葉は細長くて沢山ついています。ちなみに1本の茎につく葉の枚数を数えてみると、何と136枚(草丈1.2m)もありました。花被片は6枚で、外花被の外側に淡褐色の筋が入った白い花をつけます。
お里は台湾で、テッポウユリとの自然交雑種が増えているそうです。子の神側の入り口付近に咲いています(画像をクリックすると拡大します)。
 
アオバハゴロモ(カメムシ目)
 
      アオバハゴロモ・1.JPG     アオバハゴロモ幼虫・1.JPG
 
セミに近い種類で、木や草の汁を吸います。体長は5~7ミリ位、翅を含めても9~11ミリ位の小さな昆虫です。前翅は薄い緑色のやや不透明な翅で、うす赤い縁取りが特徴です。
幼虫はろう物質で体を覆われていて、複数の個体で集団を作っていることが多いです。アオキなどの茎に止まっている様は、綿くずのように見えます。
 
紅茶 de ブレイク
 
      ルリタテハ・1.JPG     キアゲハの幼虫.JPG
 
   左の画像は、ルリタテハです。最近見る機会が少なくなったチョウです。
   右の画像は、キアゲハの幼虫です。南野川ふれあいの森では、初めて
   見つけました。

Mar 18, 2014 10:08 AM
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