ブログ(森でみつけたよ!)

シダの調査

2014年9月 6日

 暑さがもどってきた9月5日
特定非営利活動法人 かわさき自然調査団のシダ班の6人のみなさんが
川崎市自然環境調査の一環で、シダの調査に来られました。
 
「シダ」あまり今まで目に止めて来ませんでした。
 
でも1時間ちょっとでしたが、一緒に森を歩きながら少しだけお勉強させていただきました。
 
シダは、湿地など水に近いところに生えるので、南野川ふれあいの森のような雑木林には少ないそうです。
それでも、こもれび広場の下側竹林に近いエリアで何種類か生えていました。
 
ベニシダ、トウゴクベニシダ、ヤマイタチシダ、リョウメンシダ、イヌワラビ・・・・
 
同定と標本作成のために採集して、新聞紙に丁寧に挟んで持ち帰られました。
IMG00207.jpg
 
 
 
 
 
 
 
「未開の地」には、あるかも?と、クモの巣をよけながら蚊の猛襲に会いながら奥までご案内したのですが、ここにはありませんでした。日陰でも、水はけのよい土地なんですね。
 
「野草を楽しむ散策路」の下側の道に沿ってベニシダが生えていました。
ここだけです。
ここは地層が周りと違うのか、地下水位が浅いのか、なるほどシダの生育場所でそういったこともわかるのですね。
 
私は午前中で失礼しましたが、シダ班のみなさんは「お社の森」へ向かい、まだまだ発見があるかもしれないですね。
南野川ふれあいの森以外の市内の主だった緑地や公園を調査中とのことで、まとまりしだいご報告いただけるようです。
 
森の中は、キノコがむくむく、青いどんぐりがポットン、ツクツクボウシの鳴き声にミンミンゼミが混じり、まさに季節の移行中。
7日の活動日が楽しみになりました。
 

Sep 6, 2014 10:21 AM

昆虫王国

2014年8月25日

8月の南野川ふれあいの森の主役は、昆虫たちです。
昆虫が最も活発に活動するのは、気温が25℃~
30℃と云われています。
 
昆虫は体を日光に当てたり、日陰に入ったりして、
体温の調節を行います。森は昆虫の体温調節に、
重要な役割を担っているのです。
 
この夏、南野川ふれあいの森で見られた昆虫の
一部を紹介します(画像をクリックすると拡大します)。
昆虫の観察は初心者ですが、それでもこの夏だけで、
40種類位は見つけました。
 
アカボシゴマダラ・14.JPG
アカボシゴマダラです。本来は奄美諸島等に生息する
チョウですが、最近この森でも増えています。幼虫は
エノキの葉に多く見かけました。
 
クロアゲハ・14.JPG
クロアゲハです。このチョウの幼虫は、ミカン科の
葉を食べます。親のチョウは、幼虫の食べる植物を
どのようにして見分けているのか、不思議です。
 
交戦中のカブトムシ.JPG
交戦中のカブトムシです。オス同士のケンカでは、
相手の体の下に自分の角を潜り込ませ、相手を
すくい上げて地面に落とします。
 
ノコギリクワガタ・14.JPG
ノコギリクワガタはこの森で、最もカッコイイイ
昆虫です。
木の幹に止まっていても、少しさわるだけで、
地面に落下します。カブトムシは幹にしがみ
つくので、鳥などに捕食されやすいそうです。
 
コシロシタバ.JPG
これはコシロシタバという、夜蛾です。
全国的に個体数が減少していて、宮城県や
群馬県では、絶滅危惧種です。幼虫はクヌギ
等の葉を食べます。
 
大繁盛の樹液酒場.JPG
この森にある行列の出来る樹液酒場です。
昆虫たちは、お行儀よく順番を待つことは
しません。強いもの優先です。
ヒカゲチョウや、ヒメジャノメが回りで席の
空くのをしんぼう強く待っていました。

Aug 25, 2014 08:41 AM

うかうか(番外編)

2014年8月 9日

今日も朝からセミの大合唱、夜にはあちらこちらで
セミの羽化ラッシュで、新しい生命が続々誕生して
います。
今回は、セミの羽化の観察結果の報告です。
 
夜7時~12時頃、地上に出てきたセミの幼虫は、
背中が割れて羽化が始まります。その様子を下の
画像でご覧下さい(画像をクリックすると拡大します)。
 
セミは成虫として生きている期間は、1週間位と
いわれています(3週間との説もあります)。
その間に鳥などに捕食されるのを避けながら、
子孫をのこさねばならないので、うかうかして
いられません。
 
アブラゼミの羽化1.JPG    アブラゼミの羽化2.JPG
画像左~殻が割れて、セミが出てきました。
画像右~体が下向きになって懸命に抜け出そうとしています。
 
 
アブラゼミの羽化3.JPG    アブラゼミの羽化4.JPG
画像左~体全体が殻の外に出て、羽化は成功です。
画像右~翅が伸び始め、体は殻から離れました。
 
 
アブラゼミの羽化5.JPG    アブラゼミの羽化6.JPG
 
画像左~翅はすっかり伸び、セミらしくなってきました。
画像右~翅は茶色くなって、アブラゼミの誕生です。
 
おまけ
 
ミンミンゼミの羽化の様子です
 
ミンミンゼミの羽化1.JPG    ミンミンゼミの羽化2.JPG

Aug 9, 2014 07:01 PM

擬態(ぎたい)

2014年7月24日

擬態とは、動物が他の生き物を攻撃したり
(攻撃擬態)、自衛のために(隠ぺい擬態)体の
色や形などを、周囲の植物や動物などに似せる
ことにより自分の存在を判りにくくすることです。
 
南野川ふれあいの森でも、さまざまな生き物が
日々食うか食われるかの厳しい闘いを繰り広げて
います。彼らはこの擬態という手段を有効に使って
いるのを、あちらこちらで観ることが出来ます。
 
下の画像で生き物たちがどこにいるか探して
下さい(画像をクリックすると拡大します)。
 
擬態・1.JPG
樹液に群がるチョウです。
何匹(何頭)いるでしょうか?
 
擬態・2.JPG
この葉っぱのようなものは、
アカボシゴマダラのさなぎです。
 
擬態・3.JPG
アカボシゴマダラの幼虫が
2匹いるのが判りますか?
 
擬態・4.JPG
ウスバカゲロウがいます。
どこにいるでしょうか?
 
擬態・5.JPG
アオバハゴロモの幼虫です。
どこにいるのか、何匹いるのか
全く判りません。
 
擬態・6.JPG
攻撃型擬態の一例です。
カマキリの幼体が獲物が近づく
のを待っています。
 
紅茶 de ブレイク
 
クリオオアブラムシ
 
クリオオアブラムシ.JPG
クリの木に群がるアブラムシが
出す甘い汁をもとめて、アリが
集まっています。
 
 

Jul 24, 2014 02:27 PM

梅雨時閑話

2014年7月10日

トゲトゲしい生き方
 
トゲは幹や樹皮、茎、枝、葉などが変化したもので、
ヒイラギの葉の鋸歯やクリのイガ等もトゲの仲間と
云えます。
 
・植物がトゲを持つ理由として、動物等の捕食から
 身を守る。
・つる植物等では、他の植物に絡まり易い。
 等が考えられます。
トゲは私たちが森の中を散策するとき、引っかき傷の
原因になるやっかいなシロモノです。
 
この森で見られるトゲを持つ植物は、
サルトリイバラ、サンショウ、タラノキ、ノイバラ、ハリギリ、
モミジイチゴ、クサイチゴ、ヒイラギの葉、ヤマウコギ、
クリのイガ等があります。
その中で最もトゲトゲしい奴は、「ハリギリの幼木」です。
画像をクリックすると拡大します
 
ハリギリのトゲ.JPG
ハリギリの新芽は大変おいしい山菜です。
人間以外でも大型の哺乳動物にとっても
魅力あるゴチソウです。
食べつくされないよう、厳重にトゲでガード
しています。
 
栗のイガ.JPG
クリのイガは、総苞が変化したものです。
イガは熟す前の実を動物等に食べられ
ないよう、守っています。
 
したたかな花「ツユクサ」
 
ツユクサは、朝開き、夕方には萎んでしまう
一日花です。しかも蜜を出さないため、一般の
花に比べると、虫による受粉のチャンスに
大きなハンデイがあります。
 
このハンデイをカバーするため、ツユクサは
機能の異なる3種類のおしべを持っています。
 
上段の3個のおしべ~虫を呼び込む役割を
担っていて、目立つ色をしていますが、花粉は
出しません。
下段の2個のおしべ~本来のおしべの機能を
持ち、花粉を出し虫媒による送粉を行います。
中段の1個のおしべ~花粉を出します。
花が萎む前にめしべは巻き上がり、このおしべに
めしべの柱頭がくっつくので、自家受粉専用の
おしべではないかと思っています。
 
ツユクサ.JPGツユクサ・3種のおしべ.JPG
 

Jul 10, 2014 03:10 PM

ドクダミ変わり者、ここにもあり!

2014年7月 5日

私も見つけましたよ、と青森の古谷さんからメールをいただきました。
こちらは斑入り葉です。
 
古谷さんありがとうございます。

Jul 5, 2014 09:10 PM

ドクダミの変わり者

2014年6月25日

ドクダミの花が沢山咲いています。
この花は、繁殖力が非常に旺盛です。
長い地下茎を伸ばして、どこまでも
広がって行きます。
 
4枚の花弁のように見えるのは、苞といって
葉が変化したものです。
ドクダミの花は、花弁がなく、おしべとめしべが
穂のように集まって花を構成しています。
 
どこの世界にも変わり者はいるもので、ドクダミも
花弁状の苞(総苞片)が5枚ある花や、まれには
6枚の花もあります。
なお園芸種では、八重咲きもあります(画像を
クリックすると拡大します)。
 
 
群生するドクダミ.JPG4弁のドクダミ.JPG
 
5弁のドクダミ.JPG
   5弁のドクダミです
 
6弁のドクダミ.JPG
   6弁のドクダミです
 
八重咲きのドクダミ.JPG
  八重咲きのドクダミです
 
紅茶 de  ブレイク
 
 ムラサキシキブ・花.JPG
 ムラサキシキブの花
 ピンクの花が次々と咲きます

Jun 25, 2014 10:34 AM

南野川の初夏の昆虫たち

2014年6月 9日

南野川ふれあいの森は、農地や住宅地に
隣接していて、周りに昆虫たちの生活場所が
少ないためか、意外と昆虫が集まります。
 
特に珍しい昆虫はいませんが、アカボシゴマダラや
ナガサキアゲハなど、本来関東には生息していない
チョウもここでは見かけます。
 
昆虫は気温が20℃を超えると、活動が活発になる
そうです。これからどんな昆虫に出会えるか、楽しみ
です。最近この森で見かけた昆虫たちの一部を、紹介
します(画像をクリックすると拡大します)。
 
クロアゲハ14.JPG   コミスジ14.JPG
 クロアゲハ           コミスジ
 
チャバネアオカメムシ.JPG   ベニカミキリ14.JPG
チャバネアオカメムシ     ベニカミキリ
 
ハルジオンと昆虫たち.JPG   ゴンズイとセマダラコガネ.JPG
ハルジオンの花に集まる   ゴンズイの花とセマダラ
昆虫たち             コガネ
 
紅茶 de ブレイク
 
クリの花14.JPG
虫を呼ぶため、独特の青臭い
匂いが強いクリの雄花

Jun 9, 2014 09:36 AM

白い花

2014年5月24日

昆虫に受粉を依存する野生の花のうち、
白い花は約36%もあります。
白い花には、この時期活動する多くの
昆虫が集まります。
白い色は、昆虫には目立つ色なのです。
 
南野川ふれあいの森の林縁にも様々な
白い花が咲いています。その中のいくつかを
紹介します(画像をクリックすると拡大します)。
 
ガマズミの花14.JPG
ガマズミ(スイカズラ科)
白い小さな花をびっしりつけます。緑が
濃くなってきた林縁でよく目立つ花です。
 
ウツギの花14.JPG
 ウツギ(ユキノシタ科)
別名ウノハナ、この花の咲くころ、田植えが
始まる地方では、「田植え花」と呼ばれています。
 
ノイバラの花14.JPG
ノイバラ(バラ科)
枝には下向きのトゲがあります。花は
香りが強く、昆虫が沢山集まります。
 
 
スイカズラの花14.JPG
 スイカズラ(スイカズラ科)
つる植物で葉の脇に2つずつ花をつけます。
花は良い香りがします。白い花は、受粉が
終わると、黄色になります。
 
ゴンズイの花14.JPGゴンズイの実12.JPG
 ゴンズイ(ミツバウツギ科)
小さな花は淡白緑色で地味ですが、秋には
真っ赤な果実に変身します。
 

May 24, 2014 01:58 PM

犯人は誰だ!

2014年5月10日

ホウチャクソウの花が、大変なことになっています。
この花は、花びらが全開することはなく、半開きの
ままで散ります。
この半開きの花の蜜にありつけるのは、体が小さく、
狭い花の内部に潜り込める、ハナアブの仲間等、
限られた昆虫だけです。
 
花の内部に潜り込めないため、花びらを強引に
喰いちぎって蜜を盗んだ者がいます。
皆さん犯人を捜して下さい(画像をクリックすると
拡大します)。
 
ホウチャクソウ
 
ホウチャクソウ14.JPGホウチャクソウ2-14.JPG
竹林や薄暗い林の下にはえる多年草で、
花は下向きにつきます。
花の様子が五重塔などの軒に吊り下げられた
宝鐸に似ていることから、この名がつきました。
 
ジュウニヒトエ
 
ジュウニヒトエ14.JPG
花が重なって咲く様子を、平安時代の女官が
着ていた十二単にたとえて、この名があります。
最近多摩丘陵では、個体数が減少しているそうです。
 
カラスノエンドウと蟻
 
カラスノエンドウと蟻.JPG
この花は、花の付け根に花外蜜腺と呼ばれる
部分があり、ここから蜜を出します。
よく見ると蟻が来ている花が沢山あります。
 
紅茶 de ブレイク
 
キマダラヤマカミキリ.JPG
コナラの葉の上にいた、キマダラカミキリです。

May 10, 2014 09:02 AM
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