ブログ(森でみつけたよ!)

森を歩けば(その2)

2014年11月 9日

秋本番を迎えた南野川ふれあいの森では、
多くの植物や昆虫などが、冬支度の準備に
入ります。彼らにとっては、一番忙しい時期と
云えます。
 
高木はコナラやクヌギが中心で、中低木には
常緑樹が多いこの森は、一見何の変哲もない
森のように見えます。しかし森を歩いて見ると、
冬に備えるさまざまな植物や昆虫などの生態を
見ることが出来ます。
それらの中の一部を紹介します。画像をクリックすると
拡大します。
 
コセンダングサ1411-2.JPG  コセンダングサとアシブトハナアブ1411-2.JPG
 
コセンダングサの花です。北米原産の一年草です。
この花は管状花(筒状花)のみで、タンポポやツワブキのように
舌状花を持つ花のような華やかさはありません。
しかし花の少ないこの時期には、様々な昆虫がやってきます。
 
産卵直前?.JPG  共食い・1411-2.JPG
 
左は産卵を間近にひかえ、お腹がパンパンになった
ジョロウグモのメスです。
右は理由は判りませんが、ジョロウグモの巣に引っかかった
別のジョロウグモのメスです(手前のクモ)。すでに体液を吸い
採られ、干乾びて茶色に変色しています。
 
シロダモの花・雄花1411-2.JPG  シロダモの花・雌花1411-1.JPG
 
左はシロダモの雄花です。おしべが目立ち、めしべは退化して
います。
右は雌花です。花の中央に白っぽくみえるのがめしべです。
シロダモは雌雄異株で雌株には真っ赤な実が実ります。
 
ヤブツバキの実1411-2.JPG  ワカバグモ・1411-2.JPG
 
左はヤブツバキの実です。すでに実が開き、中のタネを落とし
初めています。ヤブツバキのタネからは、良質な油がとれます。
右はツワブキの花びらの上で、小さなアブなどの昆虫を待ち伏せる
ワカバグモのメスです。このクモは成体で越冬します。
 
完熟のカラスウリ1411-2.JPG  完熟のゴンズイの実1411-2.JPG
 
完熟のカラスウリ(画像左)とゴンズイの実(画像右)です。
鳥たちによりタネを散布してもらうのを待っています。

Nov 9, 2014 10:36 PM

忙しいね、ホトトギス!

2014年10月25日

ホトトギスは、白地にワインレッドの斑点が
点在する、美しい花です。
名前の由来は、この斑点を鳥のホトトギスの
斑点に見立てたもの。
 
ホトトギスは、個々の花が咲き終わると、
すぐにタネを作ります。
日本のように、四季という季節の変化が
ある地域では、植物は、冬が到来する前に
タネをつくり、タネで越冬します。
画像をクリックすると拡大します。
 
秋に花をつけるホトトギスも、大急ぎでタネを
作らねばならないため、全ての花が咲くのを
待たずに、すぐにタネを作り始めます。
 
  咲くまでは とても待てない ホトトギス
 
                 詠み人知らず
 
 
ホトトギス1401.JPG
 
 
ホトトギス1403.JPG 
つぼみはロケットにそっくりです
 
 
ホトトギス1402.JPG
 
 
ホトトギス・タネ.JPG
緑色のたてに細長いものがタネです。
花とタネが同時に見られます。
 
カラスウリの実
 
カラスウリ・1401-1.JPG
若い実は西瓜のような縦じまがあります。
 
 
カラスウリ・1402.JPG
赤く熟す頃には、縦じまは消えます。
 
 
カラスウリ・1403.JPG
夏には花びらがレース状の細かく裂けた
白い花が咲きます。
 
紅茶 de ブレイク
 
クリの実
 
クリの実1401.JPG
 
 
クリの実1402.JPG
 
南野川ふれあいの森の稲荷坂側の入り口に、
大きなクリの木があります。
 

Oct 25, 2014 12:50 PM

ハリセンボンにタッチ!

2014年10月13日

10月の活動日は、台風19号が接近中で、
しかも3連休と重なったため、参加者は、
12名(うち子供5名)と少しさびしかったです。
 
体操で体をほぐしてから、すぐに観察会に
入りました。テーマは「秋を探そう」、木の実や
虫こぶを観ながら冬越しに備える森の植物や
昆虫、花と実が同時に見られるチャの木などを、
観察しました(画像をクリックすると拡大します)。
 
 
子供たちもトゲだらけのクリのイガにタッチしたり、
クリの実の中の幼虫を観たり、山椒の葉や実の
味を確かめたり、いろいろ体験しました。
 
タッチ.JPG
ハリセンボンのようなクリのイガに恐る恐るタッチ
 
観察中1402.JPG
熱心に観察するメンバーの皆さん
 
チャの花と実1400.JPG
今の時期はチャの木の花と実を同時に
見ることが出来ます
 
 
作業はランチタイムを挟んで、台風18号の風で
散乱している落ち枝拾いと、どんぐり広場の草刈りを
行いました。皆さんの協力で、ドングリ広場は見違える
ようにすっきりしました。
 
子供たちは、クラフト用のどんぐりを、沢山拾いました。
今年はどんぐりが豊作で、どんぐりを踏まないで散策路を
歩くのは難しいくらいです。
 
 
ガマズミの実1400.JPG
真っ赤に熟したガマズミの実です
 
お手伝い2.JPG
子供たちも刈り取った草を運ぶ作業を
手伝いました
 
ドングリひろい1402.JPG
みんなでクラフトに使うどんぐりを
たくさん拾いました
 
 
森ではホトトギスの花が咲き始めました。ゴンズイやガマズミの
実も見ごろを迎えています。
是非南野川ふれあいの森の秋をお楽しみ下さい。

Oct 13, 2014 10:57 AM

魅惑のツートンカラー

2014年10月 8日

南野川ふれあいの森では、心待ちにしていた、
いろいろな木の実や草の実が、見られる時期に
なりました。
 
ゴンズイやサンショウは、赤い果皮が裂けて、
黒い種子がむき出しになっています。
赤や黒は鳥にとって目立つ色、この両方の色を
持つ実は、鳥へのアピールが倍増します。
鳥にとっては、まさに魅惑のツートンカラーなのです。
画像をクリックすると拡大します。
 
ゴンズイの実・1401.JPG
 
  
ゴンズイの赤い鞘から覗く黒い種子、
じ~と見つめられているような気がします。
 
ゴンズイの実・1403.JPG
 
二十四の瞳?
今年はゴンズイの実が豊作です。
 
山椒の実・1401.JPG
 
サンショウの赤い実から飛び出した
黒い種子は、ムツゴロウの目玉の
ようです。
 
山椒の実・1402.JPG
 
実が割れる前は、このような状態
です。甘くておいしそうな色ですが、
食べてみると・・・
 
チャの花
 
チャの花・1401.JPG
 
通常は下向きに咲くこの花が、
上向きに咲いていました。
 
チャの花・1402.JPG
 
チャの木は花と実が同時に
見られます。
 
紅茶 de ブレイク
 
夏すでに遠のく!
 
夏すでに遠のく・・・.JPG
 
セミの抜け殻も、秋にはもの悲しげに
見えます
 

Oct 8, 2014 09:40 AM

森を歩けば

2014年9月22日

南野川ふれあいの森も、少しずつ秋色に
なってきました。
セミの声もほとんど聞こえなくなり、木の実も
次々と色づき始めています。
日差しも赤みを帯びてきました。これからは、
色々な木の実や草の実を楽しめるシーズンへと
移って行きます(画像をクリックすると拡大します)。
 
ガマズミの虫こぶ14.JPG
 
森を歩いていると、変なものを見つけました。
ガマズミの木に赤い実と直径1センチ位の
毛の生えた実?がなっていました。
 
これはガマズミミケフシという虫こぶで、
タマバエというハエの仲間が寄生して、このような
姿になってしまったのです。
晩秋には虫こぶは、地上に落下し、ハエの幼虫は
その中で越冬します。
 
ガマズミの実14.JPG
 
こちらは真っ赤になったガマズミの実です。
果実酒にすると、美しい色のお酒になる
そうです。
 
ツルボの花14.JPG
 
ツルボの花です。
春先に出た葉は、夏にいったん枯れ、
秋にもう一度葉を出し、花をつけます。
 
ヒヨドリジョウゴ14.JPG
 
ヒヨドリジョウゴの花です。
花弁が反り返り、独特の花形で、
目立ちます。有毒植物です。
 
ヤブラン・花14.JPG
 
ヤブランの花です。
この花は色が少し濃い品種のようです。
果実は黒く熟します。
 
紅茶 de ブレイク
 
ヨウシュヤマゴボウ・花時14.JPGヨウシュヤマゴボウ・実14.JPG 
  
ヨウシュヤマゴボウの花(左)と実(右)です。
実はおいしそうですが有毒植物です。
 

Sep 22, 2014 10:14 AM

初秋の森にて

2014年9月 9日

朝夕は暑さも幾分和らぎ、いつの間にかセミの
声も少なくなりました。
24節気でいう白露も過ぎ、南野川ふれあいの森の
ご近所の農家でも、キバナコスモスやケイトウの花が
咲き、秋の気配をあちらこちらで感じています。
 
南野川ふれあいの森のこの時期は、花の少ない時期
ですが、その中からいくつかを紹介します。
画像をクリックすると拡大します。
 
花びらなんかなくても綺麗だよ。
 
イヌタデ14.JPG
 
ミズヒキ14.JPG
 
イヌタデやミズヒキは花びらのない花です。
ガクが花びらの代わりをして、虫を呼びます。
 
可愛い名前が欲しかった。
 
ヘクソカズラ14.JPG
 
 ヘクソカズラ拡大.JPG
 
ヌスビトハギ14.JPG
 
ヌスビトハギの種子.JPG
 
ヘクソカズラの花の色は白色ですが、花の
内側は紅紫色で、細かい毛が密生しています。
おしべは5本めしべは1本で、花柱は分岐し、
めしべが2本あるように見えます。
この花のにおいが苦手な人が多いようです。
 
ヌスビトハギの花は、長さ3~4ミリの小さな
蝶形花です。
果実の形を盗人の足跡に見立てて、この名が
つきました。どうして盗人なのかピンとこない人が
多いのでは?
 
自由を求めて脱走しました。
 
ブルーベリーの果実14.JPG
 
キウイ14.JPG
 
ご近所の畑から逃げ出してきたブルーベリーと
キウイです。
やはり自由がいいようです。
 
この夏のベストショット
 
アブラゼミとオオスズメバチ.JPGオオスズメバチ拡大.JPG
 
オオスズメバチがアブラゼミを襲いました。
アブラゼミを噛み砕いて、肉団子にしています。
肉団子は幼虫のえさにします。
自然の中で生き抜くための厳しさを、見せつけ
られた一コマです。

Sep 9, 2014 10:10 AM

シダの調査

2014年9月 6日

 暑さがもどってきた9月5日
特定非営利活動法人 かわさき自然調査団のシダ班の6人のみなさんが
川崎市自然環境調査の一環で、シダの調査に来られました。
 
「シダ」あまり今まで目に止めて来ませんでした。
 
でも1時間ちょっとでしたが、一緒に森を歩きながら少しだけお勉強させていただきました。
 
シダは、湿地など水に近いところに生えるので、南野川ふれあいの森のような雑木林には少ないそうです。
それでも、こもれび広場の下側竹林に近いエリアで何種類か生えていました。
 
ベニシダ、トウゴクベニシダ、ヤマイタチシダ、リョウメンシダ、イヌワラビ・・・・
 
同定と標本作成のために採集して、新聞紙に丁寧に挟んで持ち帰られました。
IMG00207.jpg
 
 
 
 
 
 
 
「未開の地」には、あるかも?と、クモの巣をよけながら蚊の猛襲に会いながら奥までご案内したのですが、ここにはありませんでした。日陰でも、水はけのよい土地なんですね。
 
「野草を楽しむ散策路」の下側の道に沿ってベニシダが生えていました。
ここだけです。
ここは地層が周りと違うのか、地下水位が浅いのか、なるほどシダの生育場所でそういったこともわかるのですね。
 
私は午前中で失礼しましたが、シダ班のみなさんは「お社の森」へ向かい、まだまだ発見があるかもしれないですね。
南野川ふれあいの森以外の市内の主だった緑地や公園を調査中とのことで、まとまりしだいご報告いただけるようです。
 
森の中は、キノコがむくむく、青いどんぐりがポットン、ツクツクボウシの鳴き声にミンミンゼミが混じり、まさに季節の移行中。
7日の活動日が楽しみになりました。
 

Sep 6, 2014 10:21 AM

昆虫王国

2014年8月25日

8月の南野川ふれあいの森の主役は、昆虫たちです。
昆虫が最も活発に活動するのは、気温が25℃~
30℃と云われています。
 
昆虫は体を日光に当てたり、日陰に入ったりして、
体温の調節を行います。森は昆虫の体温調節に、
重要な役割を担っているのです。
 
この夏、南野川ふれあいの森で見られた昆虫の
一部を紹介します(画像をクリックすると拡大します)。
昆虫の観察は初心者ですが、それでもこの夏だけで、
40種類位は見つけました。
 
アカボシゴマダラ・14.JPG
アカボシゴマダラです。本来は奄美諸島等に生息する
チョウですが、最近この森でも増えています。幼虫は
エノキの葉に多く見かけました。
 
クロアゲハ・14.JPG
クロアゲハです。このチョウの幼虫は、ミカン科の
葉を食べます。親のチョウは、幼虫の食べる植物を
どのようにして見分けているのか、不思議です。
 
交戦中のカブトムシ.JPG
交戦中のカブトムシです。オス同士のケンカでは、
相手の体の下に自分の角を潜り込ませ、相手を
すくい上げて地面に落とします。
 
ノコギリクワガタ・14.JPG
ノコギリクワガタはこの森で、最もカッコイイイ
昆虫です。
木の幹に止まっていても、少しさわるだけで、
地面に落下します。カブトムシは幹にしがみ
つくので、鳥などに捕食されやすいそうです。
 
コシロシタバ.JPG
これはコシロシタバという、夜蛾です。
全国的に個体数が減少していて、宮城県や
群馬県では、絶滅危惧種です。幼虫はクヌギ
等の葉を食べます。
 
大繁盛の樹液酒場.JPG
この森にある行列の出来る樹液酒場です。
昆虫たちは、お行儀よく順番を待つことは
しません。強いもの優先です。
ヒカゲチョウや、ヒメジャノメが回りで席の
空くのをしんぼう強く待っていました。

Aug 25, 2014 08:41 AM

うかうか(番外編)

2014年8月 9日

今日も朝からセミの大合唱、夜にはあちらこちらで
セミの羽化ラッシュで、新しい生命が続々誕生して
います。
今回は、セミの羽化の観察結果の報告です。
 
夜7時~12時頃、地上に出てきたセミの幼虫は、
背中が割れて羽化が始まります。その様子を下の
画像でご覧下さい(画像をクリックすると拡大します)。
 
セミは成虫として生きている期間は、1週間位と
いわれています(3週間との説もあります)。
その間に鳥などに捕食されるのを避けながら、
子孫をのこさねばならないので、うかうかして
いられません。
 
アブラゼミの羽化1.JPG    アブラゼミの羽化2.JPG
画像左~殻が割れて、セミが出てきました。
画像右~体が下向きになって懸命に抜け出そうとしています。
 
 
アブラゼミの羽化3.JPG    アブラゼミの羽化4.JPG
画像左~体全体が殻の外に出て、羽化は成功です。
画像右~翅が伸び始め、体は殻から離れました。
 
 
アブラゼミの羽化5.JPG    アブラゼミの羽化6.JPG
 
画像左~翅はすっかり伸び、セミらしくなってきました。
画像右~翅は茶色くなって、アブラゼミの誕生です。
 
おまけ
 
ミンミンゼミの羽化の様子です
 
ミンミンゼミの羽化1.JPG    ミンミンゼミの羽化2.JPG

Aug 9, 2014 07:01 PM

擬態(ぎたい)

2014年7月24日

擬態とは、動物が他の生き物を攻撃したり
(攻撃擬態)、自衛のために(隠ぺい擬態)体の
色や形などを、周囲の植物や動物などに似せる
ことにより自分の存在を判りにくくすることです。
 
南野川ふれあいの森でも、さまざまな生き物が
日々食うか食われるかの厳しい闘いを繰り広げて
います。彼らはこの擬態という手段を有効に使って
いるのを、あちらこちらで観ることが出来ます。
 
下の画像で生き物たちがどこにいるか探して
下さい(画像をクリックすると拡大します)。
 
擬態・1.JPG
樹液に群がるチョウです。
何匹(何頭)いるでしょうか?
 
擬態・2.JPG
この葉っぱのようなものは、
アカボシゴマダラのさなぎです。
 
擬態・3.JPG
アカボシゴマダラの幼虫が
2匹いるのが判りますか?
 
擬態・4.JPG
ウスバカゲロウがいます。
どこにいるでしょうか?
 
擬態・5.JPG
アオバハゴロモの幼虫です。
どこにいるのか、何匹いるのか
全く判りません。
 
擬態・6.JPG
攻撃型擬態の一例です。
カマキリの幼体が獲物が近づく
のを待っています。
 
紅茶 de ブレイク
 
クリオオアブラムシ
 
クリオオアブラムシ.JPG
クリの木に群がるアブラムシが
出す甘い汁をもとめて、アリが
集まっています。
 
 

Jul 24, 2014 02:27 PM
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