ブログ(森でみつけたよ!)

犯人は誰だ!

2014年5月10日

ホウチャクソウの花が、大変なことになっています。
この花は、花びらが全開することはなく、半開きの
ままで散ります。
この半開きの花の蜜にありつけるのは、体が小さく、
狭い花の内部に潜り込める、ハナアブの仲間等、
限られた昆虫だけです。
 
花の内部に潜り込めないため、花びらを強引に
喰いちぎって蜜を盗んだ者がいます。
皆さん犯人を捜して下さい(画像をクリックすると
拡大します)。
 
ホウチャクソウ
 
ホウチャクソウ14.JPGホウチャクソウ2-14.JPG
竹林や薄暗い林の下にはえる多年草で、
花は下向きにつきます。
花の様子が五重塔などの軒に吊り下げられた
宝鐸に似ていることから、この名がつきました。
 
ジュウニヒトエ
 
ジュウニヒトエ14.JPG
花が重なって咲く様子を、平安時代の女官が
着ていた十二単にたとえて、この名があります。
最近多摩丘陵では、個体数が減少しているそうです。
 
カラスノエンドウと蟻
 
カラスノエンドウと蟻.JPG
この花は、花の付け根に花外蜜腺と呼ばれる
部分があり、ここから蜜を出します。
よく見ると蟻が来ている花が沢山あります。
 
紅茶 de ブレイク
 
キマダラヤマカミキリ.JPG
コナラの葉の上にいた、キマダラカミキリです。

May 10, 2014 09:02 AM

GWの南野川ふれあいの森にて

2014年5月 2日

新緑が美しく、いろいろな花が咲くこの時期は、
この森が最も輝いている時期です。
今回はこの森で見かけた花と虫たちの活動の
様子を紹介します。
 
花の蜜や花粉を求めてやってくる虫たち、
それを待ち受けるクモ、若いさくらんぼの果汁に
ありつくカメムシ等。
彼らにとっては人生で最も多忙な時期のようです。
画像をクリックすると拡大します。
 
 ヤブキリ.JPG
ハルジオンの花にやってきたヤブキリです。
クモやシジュウガラに狙われます。
 
 シャガとヒラタハナムグリ.JPG
シャガの花に潜り込むヒラタハナムグリです。
シャガは3倍体の植物で、たねは出来ません。
しかし蜜を出しますので、虫たちがやって来ます。
 
シャガとクモ.JPG
この花にやって来るハナムグリやハナアブを
待ち受けるクモです。
自然界は食うか食われるかのきびしい世界なのです。
 
サクランボとカメムシ.JPG
若いさくらんぼの果汁にありつくカメムシです。
サクラの木にはアブラムシや蟻もやって来ます。

May 2, 2014 04:24 PM

ハナミズキの頃

2014年4月25日

大急ぎで咲き、大急ぎで散ったサクラに変って、
今、南野川ふれあいの森の近くの個人宅や
街路では、ハナミズキが見ごろとなっています。
 
この花はアメリカ東部原産で、大正4年に日本から
アメリカへサクラの苗木を贈ったお返しとして、日本へ
送られてきたものが、各地へ広まったといわれています。
 
このハナミズキが咲く頃、南野川ふれあいの森では、
木々の芽吹きが最盛期を迎え、クサイチゴ、シャガ、
ジュウニヒトエ、ハナニラ等の花が、最も美しい頃でも
あります(画像をクリックすると拡大します)。
 
アオキの雄花と雌花
 
アオキ雄花14.JPG  アオキ雌花14.JPG
 
左が雄花で、画面で黄色く見えるのは、おしべの葯です。
中央の緑色のものは、退化しためしべです。
右の画像は雌花です。めしべが発達しおしべはありません。
 
クヌギとコナラの雄花序
 
クヌギ雄花14.JPG   コナラ雄花14.JPG
 
左がクヌギ、右がコナラの雄花序です。
かんざしのように垂れ下がった雄花序は黄色い小さな花を
沢山つけます。風媒花で、沢山の花粉を飛ばします。
 
アカメガシワとシロダモの新葉
 
アカメガシワの新葉14.JPG   シロダモの新葉14.JPG
 
左がアカメガシワで右がシロダモです。
葉っぱが赤や白に見えるのは、細かい毛の色で、この毛は
太陽の紫外線から幼い葉を守っていると考えられています。
葉が成長すると、この毛は無くなります。
 
紅茶 de  ブレイク
 
    ナガミヒナゲシ14.JPG
 
ナガミヒナゲシの花です。オレンジ色が大変美しい花で、
野川周辺でも沢山見られます。
 
 

Apr 25, 2014 10:26 AM

春を宅配します・その2

2014年4月10日

1カ月前の南野川ふれあいの森では、
まだ冬芽ががんばっていたり、気の早い
ホトケノザやウグイスカグラが寒そうに
咲いているだけでした。
 
この1ヵ月で森の様子は一変しました。
木々は芽吹き、ヤマザクラやクサイチゴ、
シャガ、タチツボスミレ等、様々な花が咲き、
森は春本番を迎えました。
ここでは見頃を迎えた花の一部しか、ご紹介
できなくて残念です。
是非南野川ふれあいの森へおでかけ下さい。
(画像をクリックすると拡大します)
 
アオキの雌花と実14.JPG
 
アオキは3~4月頃花が咲き、実は翌年の
1~3月頃熟しますので、花期には花と実を
同時にることができます。
 
クサイチゴの花14-2.JPGクサイチゴの果実14.JPG
 
クサイチゴの花が群生しています。草刈りの成果が
でましたね。
この花はめしべが沢山あって、それぞれのめしべが
小さな果実になります(果実の画像は昨年の撮影)。
 
ニワトコの花14.JPGニワトコのつぼみ14.JPG
 
ニワトコの花です。1ヵ月前には、ブロッコリーの
ような形をしていた蕾は、綿あめのような花に
なりました。
 
満開のナノハナ14.JPG
 
森のお隣の畑では、ナノハナが満開でした。

Apr 10, 2014 09:37 AM

春を宅配致します

2014年3月25日

本日より、春分も次候に入ります。次候は、
桜始開といって、さくらが初めて開く頃を
意味します。
日本各地から、開花の便りがポツポツと
聞こえてきました。
 
南野川ふれあいの森やその周辺でも、
いろいろな春を見つけました。
それらをお届けします(画像をクリックすると
拡大します)。
 
オオイヌノフグリ
 
オオイヌノフグリ.JPG   オオイヌノフグリの閉じた花びら.JPG
 
前回に引き続き登場です。この花は、曇った日や
早朝は、右の画像のように、花びらを閉じています。
虫が訪れる条件が整わないと、花びらを開かないようです。
 
ヒサカキ
 
     ヒサカキ.JPG
 
花は小さく、しかも葉に隠れるように咲くため、
目立ちません。しかし近づくと、独特の香りがしますので、
すぐ判ります。においは人間から見れば悪臭で、訪花昆虫が
どうしてこのにおいを好むのか不思議です。
 
ヒメオドリコソウ
 
ヒメオドリコソウ.JPG   ヒメオドリコソウ(しろばな.JPG
 
この花は、ホトケノザより少し遅れて咲きます。
花はよく似ていますが、ヒメオドリコソウの上部の
葉は、少し赤っぽくなります。
ヒメオドリコソウには、白花もあります(参考画像です)。
 
紅茶 de ブレイク
 
    テングチョウ.JPG
 
これはテングチョウです。
頭部に天狗の鼻のような長い突起があります。
成蝶で越冬します。

Mar 25, 2014 01:07 PM

私、もうすぐ旅に出ます。

2013年9月26日

秋に林縁や草むらを歩くと、イノコズチの種が沢山衣服に着きます。いわゆる「ひっつきむし」の、代表的な植物です。イノコズチは、人や動物にたねを運んでもらうことにより、種子を散布します。これがイノコズチの旅の始まりになります。
イノコズチのたねは、ヘアピンのような鋭い苞が2本あり、衣服や動物の毛に引っかかって運ばれます。動物の毛にくっついたたねは、すぐに落下するため、親株からあまり遠くないところで発芽します。しかし衣服にくっついたたねは、なかなか落ちないで遠くへ運ばれます(画像をクリックすると拡大します)。
 
  イノコヅチ・2.JPG  イノコヅチ・茎.JPG  イノコヅチ・1.JPG
 
 葉は対生で茎は四角ばり、節がふくらんでいます。右の画像は種の部分を
 拡大したものです。ヘアピンのような苞は、実が完熟する前は、ピンク色を
 しています。
 
この時期、南野川ふれあいの森で見られる植物
 
シラヤマギク、アシタバ、ダンドボロギク、オトコエシ、イヌタデ、ミズヒキ、コセンダングサ、ツルボ、チジミザサ、ホトトギス(つぼみ)、ヒナタイノコズチ、ツユクサの花
キウイ、カラスウリ、クリ、カキ、サンショウ、ゴンズイ、ヌスビトハギ、ミズキの果実や実
 
 シラヤマギク・13.JPG   アシタバの花・13.JPG
 
        シラヤマギク           アシタバの花
 
 カラスウリの実・13.JPG   サンショウの種子・13.JPG
 
      カラスウリの果実        サンショウの種子
 
 

Mar 18, 2014 10:08 AM

食欲の秋

2013年10月10日

天高く馬肥ゆる秋、何を食べてもおいしい季節がやってきました。自然界でも昆虫や野鳥やクモなどが、その旺盛な食欲を満たすため、もくもくと食べています。
彼らには人間と違ってこの時期、沢山食べなければならない理由があります。それは子孫を残すため、産卵という生涯で最大の課題があるため、体力が必要なのです。
日本のように、寒くて乾燥した冬という季節のある地域では、大部分の昆虫は秋に産卵し、卵や幼虫、さなぎなどの状態で越冬します。
 
南野川ふれあいの森で見られた食欲旺盛な生き物たちを紹介します(画像をクリックすると拡大します)。
 
お食事中のジョロウグモ13.JPG
 
お食事中のジョロウグモです。獲物の昆虫は不明です。
 
お食事中のナガコガネグモ13.JPG
 
獲物を捕らえたナガコガネグモです。このクモは帯状の
糸を出して獲物を絡め捕ります。
 
ニラの花とツマグロヒョウモン.JPG
 
ニラの花の蜜を吸うツマグロヒョウモンです。
 
クロアゲハが吸蜜中.JPG
 
ノハラアザミに吸蜜のためやってきたクロアゲハです。
 
ハナアブの仲間.JPG
 
シラヤマギクの花粉を食べるハナアブの仲間です。

Mar 18, 2014 10:08 AM

カマキリの一生

2013年10月25日

皆さんカマキリは嫌いですか?この世にいなくてもいい生き物なのでしょうか?実はカマキリは、畑や田んぼで作物を食い荒らす害虫を食べてくれるのです。
カマキリは春に孵化し、卵鞘から小さなカマキリがぞろぞろ出てきます(さなぎにはなりません)。
しかしほとんどは、野鳥やクモ、カナヘビなどの天敵に食べられてしまいます。捕食を免れた幼いカマキリは、数回脱皮を繰り返し成虫になります。
成虫となったカマキリは、秋に産卵した後、その生涯を終えます。死ぬ原因は、秋が深くなってくると、えさとなる昆虫がいなくなるためだと思います(病気などで死ぬ場合もあります)。
 
オオカマキリ.JPG   ハラビロカマキリ.JPG
左はオオカマキリ、右はハラビロカマキリの成虫です。
 
オオカマキリの卵鞘.JPG  オオカマキリの卵鞘1.JPG  ハラビロカマキリの卵鞘・13.JPG
左はオオカマキリの卵鞘です。中央は刈り取られた笹の中で見つかったオオカマキリの
卵鞘です。右はハラビロカマキリの卵鞘です。オオカマキリより高い位置に産卵します。
 
オオカマキリは笹やススキなどに産卵します。しかし笹やススキは毎年刈り取られるため、オオカマキリの卵鞘も一緒に処分されてしまうことが多く、その個体数は残念ながら年々減少しています。
 
紅茶 de ブレイク
 
タケカレハの幼虫・13.JPG   アカボシゴマダラ・幼虫・13.JPG
 
秋を迎えたタケカレハ(左)とアカボシゴマダラ(右)の幼虫です。これらは幼虫の状態で越冬します。

Mar 18, 2014 10:08 AM

筒状花をもつ植物

2013年11月10日

秋も深まり、南野川ふれあいの森も、全体が黄色っぽくなってきました。冬が来る前に花を咲かせ、たねを作り終えねばならない植物たちにとっては、忙しい時期でもあるのです。
 
今回はこの森に咲くキク科で、筒状花のみを持っている花の紹介です。筒状花とは花弁が細長い筒状になった花で、5弁の花弁だったものが、進化して筒状になったといわれています(画像をクリックすると拡大します)。
 
ノハラアザミ
沢山ある長い針状のものは、めしべです。筒状になったおしべの中から、花粉を押し上げてめしべは伸びます。おしべ先熟の花ですので、自家受粉を避けることが出来るのです。
 
  ノハラアザミ13.JPG  ノハラアザミ拡大.JPG  ノハラアザミの管状花.JPG
 
コセンダングサ
ノハラアザミ同様、筒状花のおしべの中からめしべが出てきます。葯が高く突き出すタイプとほとんど葯を突き出さないタイプの筒状花が入り混じっているのが、この花の特徴です。
 
     コセンダングサ13.JPG   コセンダングサ拡大.JPG    
 
コウヤボウキ
筒状花ですが、花冠の先が大きく裂けて外側にカールしています。そのため、細長い花びらが沢山あるように見えるのです。
 
     コウヤボウキ13.JPG    コウヤボウキ拡大.JPG

Mar 18, 2014 10:08 AM

花も実もある話

2013年11月24日

一般的に植物は花を咲かせ、その後に実を結ぶため、花と実を同時に見ることはできません。しかしシロダモやチャノキは、花と実が同時に見られます。これは前年の実が今年の秋に熟すため、今年の花の開花時期と重なるからです。南野川ふれあいの森では、シロダモもチャノキも見ることができます(画像をクリックすると拡大します)。
 
シロダモ(クスノキ科)
クスノキ科では珍しく、赤い実をつけます。雌雄異株で、モコモコした花は香りがあり、ハナアブの仲間が来ていました。葉は裏が白く、森の中でもよく目立ちます。
 
    シロダモ・雄花13.JPG   シロダモ・雌花13.JPG
 
    左は雄花で右は雌花です。雄花は密集して咲き、モコモコ感が目立ちます。 
 
    シロダモの花・拡大13.JPG   シロダモ・実13.JPG
    
    花を拡大しました。左が雌花、右が雄花です。雄花にはおしべが目立ちますが、雌     
    花には見当たりません。右の画像はシロダモの実です。 
    
チャノキ(ツバキ科)
中国南西部がお里です。緑茶、紅茶、ウーロン茶などは、この若葉から作られます。寒さに強い品種も開発され、この木の北限が伸びています。チャノキも虫媒花で、花に良い香りがあります。
 
    お茶の花13.JPG   お茶の花拡大13.JPG
 
    お茶の花です。花は下向きに咲きます。右は花の拡大画像です。
 
    お茶の実13.JPG   お茶の実・2.JPG
 
    チャノキの実の画像です。右は果皮が裂けて種が現れたものです。

Mar 18, 2014 10:08 AM
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