木や草の実の行方は?
2020年11月 3日 森
木や草の実の種子は、いろいろな方法で散布
されますが、今回は南野川ふれあいの森で見られる
植物のうち、
動物や衣服に付着して散布されるタイプと、
動物に食べられて(体内を通過して)散布される
タイプの紹介です。
画像をクリックすると拡大します。
イノコズチ
クリップ状のトゲ(苞)が動物の毛や衣服に
絡まって散布されます。
チヂミザサ
ノギから粘液がでて、動物の毛や衣服に
付着して散布されます。ノギに触ると、
ネバネバしているのが分かります。
ミズヒキ
めしべの花柱の先端が鉤状に発達して、
動物の毛や衣服に引っ掛かり散布されます。
ガマズミ
赤く色づいた実は、鳥に食べられ、鳥の体内を
通過して、散布されます。
虫こぶ(画像右)となった実は白い短毛で
覆われています。(2019-10-27 撮影)
シロダモ
実はヒヨドリやツグミなどに食べられて
散布されます。
ヒヨドリジョウゴ
毒がありますが、ヒヨドリやジョウビタキに
食べられて散布されます。
ヤブツバキ
ポトリと落ちる重力散布です。一部は
アカネズミなどにより、貯食されますが
食べ忘れられたものが発芽します。
ヤマノイモ
風散布の他、ムカゴでも増えます。
ムカゴによる発芽は風散布より確率は
高いようです。
紅茶 de ブレイク
ノブドウ
赤や青の実は、宝石のように美しいですが、
ノブドウミタマバエの幼虫が入っていることが
多いです。
実は熟すにつれ、白っぽくなります。
Nov 3, 2020 10:37 AM
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