カシノナガキクイムシを探せ!
2020年10月 8日 伊藤
秋らしい森の中
10月4日日曜日、朝のうちはパラパラと雨が降ってきたりしましたが、一日曇りベースの穏やかなお天気でした。
参加はちょっと少な目、大人10人、子ども3人でしたが、大学生の初めてさんの参加があり、うれしいスタートです。
今日も、皆さんマスクをして、「はあもビンゴ」で観察です。
お茶の花が咲き始め、ジョロウグモは大きくなり、ニシキギは少し葉が赤く染まっています。ビンゴでは、種に注目し、風で飛ぶもの、体にくっついて運んでもらうもの、自ら転がるもの、などを見つけました。
カシノナガキクイムシを探せ!
先月、枯れているコナラが7本あったのですが、カシノナガキクイムシによるナラ枯れでした。カシノナガキクイムシが病原菌を幹内に持ち込み、中で育てるのです。木は身を守るために防御反応で、いろいろな代謝物を作るのですが、これが自らの道管も詰まらせてしまい、枯れてしまう…なんとも悲しい。
で、今回はそのカシノナガキクイムシを探してみようと。
カシノナガキクイムシは、全長4ミリほど。まずは、侵入した1ミリ程度の穴を探してみました。みんなでやれるような場所の枯木を調査対象に決めて、たくさん出ているフラスとよばれる木くずを払い、楊枝を指しました。
とにかく穴の多さには驚きでした。
森の中、もう一度巡って、枯れている木、葉は緑でもフラスが出ている木を調べたところ、それぞれ13本、17本もありました。葉がまだ緑の木が枯れないで頑張ってくれることを願います。
午後は落ち枝拾い
午後は、落ち枝を拾ったり、竹を切ったり、ツルが巻き付いているもの取ったりして、森の中を一周しました。
数年後、この森はどんな姿になるのだろうかと、不安になりながらも、人の手ではなく自然に起きたことは、時間さえあればゆっくり戻っていくのかなと思いました。私たち野川はあもは、良い形で自然の移り代わりのお手伝いをしていけばいいのかな。
Oct 8, 2020 09:47 PM
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