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たねは何処へ行くのか(その1)

2015年11月25日 森
植物の目的は、たねを作り、次の世代へ命を
引き継ぐことにあります。
美しい花を咲かせることではありません。
植物は自力では移動することが出来ないため、
たねの散布に自然の力をうまく利用しています。
 
今回は鳥に実を食べさせて、たねを運ぶ方法
(動物被食散布)を選んだ植物の紹介です。
画像をクリックすると拡大します
 
植物は鳥がどこへたねを運んでくれるか、その
行方を知ることは出来ません。
運よく発芽、生育に適した場所へ散布されたもの
だけが、命をつなぐことができるのです。
そのわずかな確立に、植物はすべてを賭けます。
 
サンショウの実1511.JPG
サンショウの実です。
サンショウは、赤い実、黒いたねの
ツートンカラーで、鳥を引き付けます。
赤や黒は、鳥にとって目立つ色なのです。
これを二色効果と呼びます。
 
ヤブラン・実.JPG
ヤブランの実です。
ヤブランの実は鳥の大好物で、黒っぽい
実(正しくは種子)はたちまち食べつくされて
しまいます。
黒い種皮は厚さ1ミリ程度でしかなく、鳥は
見事にだまされています。
 
ムラサキシキブ・実1511.JPG
ムラサキシキブの実です。
メジョロやジョウビタキが好んで食べます。
口に入れるとかすかに甘みを感じますが、
おいしいとは思いませんでした。
 
ニシキギの仮種皮.JPG
ニシキギのたねです。
赤い皮は仮種皮(かしゅひ)とよばれ、
高カロリーで鳥の大好物です。
仮種皮に包まれたたねは、白い色を
しています。
 
ヘクソカズラ・実1511.JPG
ヘクソカズラの実です。
完熟した実を食べると、ほんのりと甘い
そうです(食べる勇気なし)。
実をつぶすとかなり臭いですが、ヒヨドリや
メジロが食べます。鳥は本当にこの実か
好きなのか、よく判りません。
 

紅茶 de ブレイク

ツマグロヒョウモン・♂.JPG   ツマグロヒョウモン・♀.JPG
ツマグロヒョウモンです。左がオスで、右がメスです。
メスの前翅は先端部分が黒く、白い帯が目立ちます。
南方系のチョウですが、温暖化の進行で、都市周辺
でも広く見られます。
Nov 25, 2015 10:37 AM